郵便屋さんありがとう

2003年12月31日EXHIBITIONS

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制作年: 2003年
メディア:  インスタレーション
場所:  京都市立美術館(京都)

いつも目にする郵便屋さん。日本全国で働く郵便屋さんへ、感謝や励ましの気持ちを伝えたいと思いました。様々な年齢や性別や人格になりきって、メッセージの内容や筆跡を変え、47種類のありがとうのメッセージを書いたハガキを作りました。それらを47都道府県それぞれ1県に1通ずつ郵便で送りました。裏面には、宛先の住所の最後の番地だけ間違ったものを記入し、住所不定な状態にしました。裏面ではなくおもて面に、差出人の私の住所と氏名を記入しました。そうすることで、宛先の家を探しても見つからないので、差出人を確認するためおもて面を必ず見ることになり、郵便屋さんはそこで「ありがとう」のメッセージを目にすることになります。ハガキは、北海道から沖縄県まで日本全国の消印を獲得するために各都道府県に1人の協力者を捜して、私の用意したハガキをその地のポストに投稿してもらいました。2003年の12月から実施し、2004年2月までに47都道府県のうち38県分私の手元に戻って来ました。私からの「ありがとう」のメッセージは、一瞬だけ郵便屋さんの前に現れ、そして最終的に私の手元に戻ってきました。実際に誰が見て誰が読んだか、返ってこなかったハガキは今どこでどうなっているかも分かりませんが、そういう時間というものが実際に存在していたことを、私の手元に戻って来たハガキに押された消印と、住所不在通知が記された郵便屋さんの名前のハンコでもって確信できるのです。

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